グロース株・バリュー株の違いとは?【どっちがおすすめ?】
・グロース株ってどういう意味だ?
・バリュー株とグロース株なら、どっちがおススメ?
この記事の結論
· 「グロース株」は高い成長が見込める企業のこと
· 「バリュー株」は株価が割安な企業のこと
· 両方の特性を理解してポートフォリオを組もう!
「グロース株」と「バリュー株」はよく聞く言葉ですが、実際どうやって見分けるのか、どちらの方が投資対象に良いのか分からないですよね。
そこで今回は、銘柄選びの際に役立つ「グロース株」と「バリュー株」の違いについて分かりやすく解説していきます。
結論から言うとグロース株・バリュー株ともに長所と短所があるため、両方の特徴を理解した上でポートフォリオを組むことが大切です。
グロース株とは?【メリット・デメリット】
グロース(成長)株とは売上や利益の成長率が高く、将来にわたり大きな株価上昇が期待できる企業(銘柄)のことです。
ニーズが拡大しているサービスを提供し業績の急拡大が期待できる企業や、革新的なサービスや商品を提供することで新たな市場を開拓する企業などがグロース株として見られます。
そういった企業は研究開発やマーケティング・人材採用に注力する時期もあるため、赤字であることもしばしば。
グローバル目線で言うと、グロース株の代表例としてイーロン・マスクが率いるアメリカのテスラ(TSLA)社が挙げられます。
電気自動車の開発・生産で有名な同社は、以下のチャートの通り右肩上がりで株価を上げてきました。
Trading Viewより
2017年には1株50ドルでしたが、2022年現在は20倍近い977ドルになっています。
グロース株投資のメリット
グロース株投資のメリットは、大きなキャピタルゲインが得られるということです。
テスラの例のようにグロース株は長期的な上昇トレンドに入ると、何倍にも株価が跳ね上がる可能性が高くなります。
テスラの例を考えてみましょう。
2017年1月に100株購入し、2022年4月に売却していた場合、以下のように9万ドル(約1千万円)以上もの利益を得ることができました。
2017年1月6日:100株で4,580ドル(1株45.8ドル)
2022年4月20日:100株で97,720ドル(1株977.2ドル)
⇒ 4年で93,140ドルの利益
1ドル115円で考えると、1,100万円以上の利益ということだワン!
このように、グロース株投資では大きなキャピタルゲインを得られるチャンスがあるのが最大のメリットです。
グロース株投資のデメリット
①利益を得るのに時間がかかる場合がある
グロース株投資では大きな株価上昇が見込める一方で、必ずしもすぐに上昇するわけではありません。
テスラの場合、2010年に1株17ドルでIPOしましたが、50ドルに到達するまで3年程かかりました。
また、株価が上昇する過程では大きく値下がりする場面も多くあるため、株価下落も覚悟した上で長期保有することが求められます。
実際は成長率が低くて、株価が低迷してしまうケースもあるから要注意だね。
②割高なことが多い
グロース株は成長性を織り込んで株価が形成されるため、
一般的な株価指標(PERやPBR)で考えると割高な場合が多いです。
そのため、期待通り/期待以上に成長しないと株価が大きく値下がりしてしまったり、適正な株価水準が分からずバブルになってしまう可能性もあります。
金利が上がるときにはグロース株の株価が下がることが多いワン!
また、グロース株は事業成長のために資金を使うため、配当金が少ない又は無配なことが多いです。
そのため、配当金収入や株主優待目当ての投資には向きません。
バリュー株とは?【メリット・デメリット】
バリュー(割安)株とは利益や資産から導かれる「企業価値」と比較して株価が割安のまま放置されている企業(銘柄)のことを指します。
バリュー株は売上や利益の成長期待が薄かったり、投資家への知名度が低いことで割安に放置されている場合が多いです。
株価が割安に放置されているため、株価の見直しが入った際に株価の上昇が見込めます。
バリュー株投資のメリット
バリュー株投資には、以下の2つのメリットがあります。
· 低リスクで運用可能
· 配当や株主優待を受けやすい
①低リスクで運用可能
バリュー株の特徴として、グロース株に比べて株価のボラティリティが低いことが挙げられます。ボラティリティとは、株価の上昇や下落の幅のことだワン!
そのため、比較的低リスクで運用ができ、株価が適正価格に戻るまで不安も少なく保有することが出来ます。
また、不況時や金利上昇時でもグロース株に比べて株価の下落幅が少ないのも安心ポイントです。
②配当や株主優待を受けやすい
バリュー株では安定的に配当や株主優待を出している企業が多く、配当利回りも高い傾向にあります。
そのためキャピタルゲインよりもインカムゲインを重視している投資家におススメです。
バリュー株のデメリット
①大きなリターンが期待しにくい
バリュー株は「割安」な点にも表れているように、市場からの期待があまり高くありません。
そのため、グロース株のように株価が10倍になることはほぼありません。
また、割安だから必ずしも株価に見直しが入るというわけでもないため、ずっと割安のまま放置されるリスクもあります。
例えば千葉興業銀行は割安株ですが、株価は下落傾向にあります。
②割安な理由がネガティブなことも多い
株が割安で放置されているということは、その企業を評価している投資家が少ないということです。
割安に放置されている場合、以下のようなネガティブな理由ではないかしっかり調べる必要があります。
· 業績が悪化していて、回復が見込めない
· 経営陣の能力が低い
· 財務体質に問題がある
· 市場が縮小していたり競合が多いなど、成長性が低い
割安な理由を見極めることで、将来的に株価の見直しが進むと思える真の割安株を見つけられるようになりましょう。
グロース株・バリュー株、どっちがおすすめ?
グロース株・バリュー株どちらも良い点・悪い点があるんだね!
グロース株・バリュー株のどっちを購入するか迷った場合に理想的なのが、どちらにも投資することです。
グロース株とバリュー株のそれぞれにメリットとデメリットはありますが、一方の投資スタイルがより優れているということはありません。
グロース株であれば大きな値上がりが見込めますし、バリュー株ならば株価見直しや配当金が見込めるという強みがあります。
さらにグロース株とバリュー株は反対の値動きをすることも多いため、どちらにも投資しておくと分散効果を期待できますよ。
グロース株・バリュー株に投資する場合には、なるべく手数料を抑えられる証券会社を選ぶのがおススメです。
また、投資初心者の方は少額から投資できる証券会社も使ってみると良いでしょう。
最後に、この記事の重要な点を3つにまとめましょう。
· 「グロース株」は高い成長が見込める企業のこと
· 「バリュー株」は株価が割安な企業のこと
· 両方の特性を理解してポートフォリオを組もう!
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投資家の第一歩を踏み出してみましょう!